本を読んだ後、さまざまな考えが浮かぶでしょう。
誰かに聞いてもらいたくなったり、逆に他の人の考えを聞きたくなったりするかもしれません。
そんなときに知ってほしいのが書評です。
多くの書評を読むには、アプリを利用するのがおすすめです。
この記事では、書評アプリの選び方や感想との違い、おすすめの書評アプリを紹介します。
書評アプリの選び方
書評とは、「書物について、その内容を紹介・批判した文章」(出典:デジタル大辞泉(小学館))とされていて、英語でレビューと呼ばれています。
次にどの本を読もうかと選ぶときや、本の要約が知りたい、好きな本への評価を見たいなど、書評を読みたいタイミングは人それぞれでしょう。
書評アプリでは、プロからアマチュアまでたくさんの人が書評を書いています。
どう選ぶか迷ったときは、ここで紹介する内容を参考に選んでください。
書評の量が豊富
書評を読もうと思っても、そもそも投稿されていなかったら困ってしまいます。
本の種類、そして書評の量が豊富に登録されているかが、選ぶときに重要なポイントです。
投稿の数が多ければ、それだけ多くの人の書評が読めて、さまざまな批判を含めた意見があるでしょう。
思う存分書評を読んで楽しむためには、書評の量が十分かどうかを確認してください。
人気のアプリには書評が多く、いろいろな書評に触れることで新しいジャンルに興味が出るかもしれません。
特に新しい本との出会いが目的の場合は、多くの書評が読めるアプリを選ぶのが大切です。
また、自分で書評を書くときも、量が豊富なのが投稿のしやすさの目安にもなります。
アプリによって特徴や得意なことがあるため、自分の求めているのはどんなことなのか、この後のおすすめアプリでチェックしましょう。
SNS機能がある
書評を投稿するだけではなく、コメントや評価をつけてSNSのように交流できるアプリもあります。
自分が書いた書評に反応がきたら、嬉しいものです。
さらにやり取りして意見交換し合い、読書好きの仲間と出会えるチャンスでもあります。
書評を通して同じ感性の人と本について語る楽しい時間を、SNS機能があれば叶えられるでしょう。
好きな本へのコメントに話しかけてみる、質問を投げかけてみるなど自分から積極的なコミュニケーションを取る、読書傾向の似ている人をフォローしてコミュニティを作る、掲示板のように雑談できる場に参加するなど、好きな方法で交流してください。
書評の質が良い
書評の質とは、重要なポイントを押さえているか、それを踏まえて意見が書かれているかを見て判断できます。
本文の抜粋ばかりだったり、批判というより悪口のみだったり、書評として相応しくない内容の投稿が多かったら、質が良い書評とは言えないでしょう。
書評を読めばその本がどんな本なのか、何を得られるのか具体的に伝わるような書評が多ければ、アプリ全体に書評の質を期待できます。
プロや専門家の投稿、著者インタビューなどが見れて、本を選ぶ参考になるようなアプリもあります。
せっかく書評を読むのならば、質の良いものを読んで学びに役立ててください。
本の感想と書評の違い
感想と書評の違いを知っていますか?
同じではないかと思うかもしれませんが、明確な差があるのです。
ここでは感想と書評がどう違うのか、詳しく説明します。
感想とは
感想とは、本を読んで感動したことや心が揺れた箇所とその理由、本を読む前と後の気持ちの変化などを自分を主体に書くことです。
自分が本から感じたことを中心に、感情の動きを書き表します。
あらすじを書いても構いませんが、なくても感想としては成立します。
読書感想文をイメージすると、感想とはどんなものかわかりやすいかもしれません。
自分主体ですから、感じたことを自由に書けるのが感想なのです。
書評とは
書評とは、本の紹介や重要なポイントの解説、本に書かれている事柄に対しての意見や批判など、客観的な思考を元に書くものです。
批判と言っても、ただ理不尽に攻撃するのではなく、『このような違った見方もあるのでは』などの意見の相違を説明するものだと考えてください。
個人の感情による感想とは違い、不特定多数へ向けた内容紹介の要素が大きいと考えると良いでしょう。
あらすじについては大筋だけでも書いた方が、読む人に伝わるでしょう。
著者に関してや本の書かれた時期の社会的背景も考慮に入れて、「この本はどんなことが書いてあるのか」を説明し、評価するのが書評です。
おすすめの書評アプリ8選
書評が書ける・読めるアプリはいろいろあります。
何を求めるかによって適したアプリが変わるため、以下で紹介するおすすめのアプリ8選で特徴を把握して、書評アプリ選びの参考にしてください。
行間知読書
感想や書評を詳しく書けて、行間への考察を掘り下げて公開できるアプリです。
無料でダウンロードできて、本の登録もバーコードスキャンで簡単にできます。
行間知メモは公開して誰にでも見れる仕様になっていて、リアクション可能ですが、メモに対してのコメントはできません。
ページや行間に閃いた気づきを入力し、なぜそう考えたかの詳細、俯瞰の視点、抽象化を設定したらアプリに公開やX(旧twitter)へ投稿が選べます。
入力は音声でできて、書きたい瞬間を逃さずスムーズに記録できます。
他のユーザーの書評を読むのはもちろん、行間知メモを書くことで自分で新たな視点を見つける助けになるでしょう。
また、非公開の読了メモもあり、内容を整理したり、個人的な感想を書き留めたり、使い方は自由です。
自分の感性を信じて、とことん思考を深めたい方におすすめのアプリです。
読書管理ブクログ
登録がしやすく本棚も充実していて、書評も豊富な読書管理アプリです。
メインは読書管理ですが、レビューとしての書評も優秀で、5段階の評価がつけられます。
他のユーザーが書いた書評にリアクションもでき、さらにコメントを残せて交流も可能です。
何件の感想があるか、登録者は何人いるかを本の詳細から確認できるため、多くの書評を読めて新しい視点に気付いたり、改めて本の魅力を感じたり、刺激を受けられます。
また、読書メモの他にフレーズメモや再読記録も非公開でつけられて、細かい読書記録が残せます。
登録した本は本棚に表示され、カテゴリー分類やタグ管理ができて、見やすく整えられて便利です。
他のユーザーをお気に入り登録して公開された本棚を見ると、同じ好みの人がどんな本を読んでいるか知れて読みたい本に出会えるかもしれません。
本棚の管理を簡単に好きな分類をしたい人や、書評と感想の充実が目的の人に向いているアプリです。
読書管理ビブリア
読書の記録がシンプルにできるアプリです。
グラフ化されたデータはメモや感想の文字数がわかり、どれだけの記録をしたかが表示されます。
本棚は登録順や評価順など、自分の見やすい並び方に変えて整理でき、表紙かリストかを選べて管理できます。
読書中に気になったことを残せるメモ、読後に書く感想、5段階の評価があるため、使い分けて詳しく記録してください。
共有機能はありませんが、X(旧twitter)などへ投稿して書評の発信が可能です。
また、ブクログや読書メーターなど他のアプリと連携しているため、本の詳細データや書評が見たい場合は検索結果から確認できます。
本の管理自体はシンプルにして、必要なときに簡単に他のアプリで書評を見れる、使い分けしたい人におすすめのアプリです。
flier
有料プランがおすすめですが、書評の質と量で選びたいアプリです。
無料のフリープランでは無料の20冊、月額500円のシルバープランではプラス5冊、月額2,000円のゴールドプランは無制限で全てが見れます。(金額は変動する可能性あり)
書評はプロのライターが書いたものや、著者のインタビューなどもあり、質の高さが期待できるでしょう。
また、学びメモ機能では本を読んで気づいたことなどを投稿してシェアできます。
時間は取れないがとにかく内容を把握したい人へ、10分で読める要約がおすすめのポイントです。
音声版もあり、移動中や家事をしながら聴いたり、文字を読むのが苦手でも聴くだけならと頑張れたり、ハードルが低くなる工夫がされています。
1日ごとに追加される要約と書評で自然と読書量が増え、興味を持った本をじっくり手に取るなどの使い方ができるアプリです。
読書メーター
ユーザー数が多く書評がたくさん読めて、他のユーザーと交流がしやすいアプリです。
グラフの種類も豊富で、ページ数や著者別のグラフなど、ここにしかないグラフで読書傾向の把握がしやすくなっています。
本の管理は読書状況ごとに表示できて、読めていない本はどれか、読み終わった本はどのくらいあるかがひと目で把握できます。
共読という機能があり、登録した本に他のユーザーが書いた書評が表示されて、他の人がどんな評価をしているのか読んだり、リアクションやコメントで交流できたり、特徴的な機能が豊富です。
また、自分が登録していない本も他のユーザーの書評が流れてくるため、書評から新しい本に興味が持てる可能性も広がります。
個別にメッセージを送りあったり、同じ目的の仲間が集まるコミュニティに参加できたり、交流できる機会が多く用意されています。
読書仲間を作りたい、他の人がどんな評価をしているか知りたいなど、交流しながら読書を楽しみたい人に向いているアプリです。
Readee
楽天グループ提供の読書管理アプリです。
楽天ブックスで購入すると自動で本のデータが登録されるため、楽天ユーザーには使い勝手が良いでしょう。
登録した本は評価や書評が見れて、次に読みたい本のチェックもしやすくなっています。
また、書店員レビューという珍しいコンテンツがあり、書店で実際に触れている店員がおすすめする本のレビューが読めて、最新の情報が入手できます。
自分の記録は、書評や読書メモ、再読記録がつけられて、画像も登録可能です。
自由に階層が増やせて、ジャンルなどの条件設定で細かく分類ができる本棚が特徴的で、本棚をキーワード検索ができて、目的の本を簡単に探せます。
SNSのように使えて交流ができる機能もあり、試してみたいと思う機能が基本的に備わっています。
楽天で本を購入する人や、いろいろな機能を体験してみたい人に試してほしいアプリです。
bookvinegar
ビジネス書向けで、質の良い書評が読めるアプリです。
章ごとに目安時間と重要度がわかる表があり、読み終わるまで大体どれくらいの時間がかかるか、どの章を重点的に読めばいいか、目で見て確認できます。
ただ目次を確認するよりも詳しい情報が入手できて本を選ぶ参考にもなり、便利なサービスです。
無料ですべての書評が読める上に内容量が多く、本の概要がわかりやすく記載されていて、もっと詳しく読みたいと思えて読書の幅を広げるチャンスが得られます。
参考文献や紹介書籍が同ページにあり、本から本へつながる体験もできるでしょう。
また、ランキングだけでなく、読書会のイベント情報も掲載されていて興味をそそります。
著者インタビューのページは貴重な情報源となり、X(旧twitter)やFacebookへのシェアができます。
お気に入りの本を記録できるため、仕事や勉強に活かせる本を見つけてビジネスに役立てたいと思う人におすすめのアプリです。
My読書ノート
図書館と連携しているのが特徴のアプリです。
近隣の図書館を登録しておくと、本を検索するだけで図書館の蔵書や貸出状況が表示されて、なかった場合は予約取り寄せの手続きまでできます。
返却日登録が便利で、好きな時間に通知設定して返却日忘れを防げるため、ぜひ活用してください。
購入した本の登録も合わせてできて、本棚は自由にカテゴリ分けしてわかりやすく分類できます。
読みたい、読んだなどのステータスには、借りた、予約したなども分けられて、それぞれ呼び出しが簡単です。
評価は5段階で、ノートには文字数制限なしで自由に感想や書評を書き込めます。
他の人の書評が読みたい場合は、ブクログや読書メーターと連携しているため、すぐにアクセスできて便利です。
図書館で本を借りることが多く連携アプリが必須の人や、自分の蔵書と合わせて管理したい人に向いているアプリです。
まとめ
書評を読む、または書くとは、感想とは違った難しさもありますが、客観的に本を評価、紹介する楽しさも味わえます。
自分だけの感想や読書メモと、他の人に向けての書評を使い分けて、本の魅力を伝える楽しさや知らなかった本と出会えるわくわく感をぜひ体験してください。
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