読書は本からさまざまな情報を得ることができ、新しいことを知る手段でもあります。
ページをめくり目で活字を読み、知識を得たり体験したりできる読書は、ネット上だけでは得られない情報の宝庫です。
でも、ただ読んでいるだけよりもいい方法があるのをご存じですか?
いくつかのコツを知っていると読書から得るものがより多くなり、読書の仕方が変わります。
この記事では読書で知識を増やすコツと、メリットについて詳しく紹介します。
読書で知識を増やすコツ
本を読む習慣がない人が読書をしようと思うと、最後まで読むのすら難しそうでハードルが高いと感じてしまうかもしれません。
しかし、実はそんなに難しいことではないのです。
いくつかのコツを意識すれば、知識を増やす助けになり、読書が楽しくなるでしょう。
ここでは押さえておいてほしいコツを紹介します。
興味がある本を読む
まずは、少しでも興味がある本を選びましょう。
好きな場所や挑戦したいこと、著者、学びたい分野、自分がこうなりたいと思うテーマなど、選ぶ基準はなんでもいいです。
子どもでも大人でも同じで、知りたい、興味がある、と思える内容の本を読むと、本からの知識が頭に入りやすくなります。
知識を得ることで自信にもつながり、次の読書へのモチベーションもアップします。
また、今まで気づかなかった発見があったり、新しいアイデアが浮かんだり、ますますその分野への興味が湧くきっかけになるかもしれません。
読みながらメモをする
重要だと思う箇所や心に残った言葉、疑問を持った文章など、本を読みながら自分なりのポイントをメモしましょう。
メモしながら読むことで、内容を理解しようと意識するようになります。
また、手を動かすことで脳が刺激され、記憶に残りやすくなり、知識として蓄積されるのです。
後からメモを見ることで重要ポイントがすぐわかり、振り返りがしやすくなるメリットもあります。
特に参考書やビジネス書などの学びをメインとした本の場合、メモを取りながらの読書は知識を増やすのに役立つでしょう。
図解やイラストを交えて目で見てわかるように要約したり、1章ごとに内容を要約して、理解を深めるのもおすすめです。
詳しく書かなくてはと気負う必要はなく、簡単なメモで構いません。
目的はメモすることではなく、何が書かれているのかを明確にして、知識を得ることです。
どうしても時間がなかったり、面倒で続かなかったりする場合は、付箋を貼る・線を引く(自分で購入した本に限る)から始めてみてください。
また、音声でメモを取れる機能がある読書アプリもあり、手早く記録したい人におすすめです。
飛ばし読みや斜め読みをしない
目立つ部分だけに目を通して他を流すのを飛ばし読み・斜め読みと呼びます。
例えば見出しだけ、太字になっている箇所やその周辺だけなどを読んで、何が書いてあるかの詳しい解説はさらっとしか読まない読み方のことです。
飛ばし読みや斜め読みをすると、本当に大事な文章を読み逃してしまう可能性があります。
本は最初から最後まで、全体でひとつの流れを作っているため、きちんと知識を得るには全てに目を通すことが必要です。
早く読み終わろうと焦っていたり、疲れていたり、読書に集中できないときほどありがちですが、そのときは潔く読書を後回しにしてでも、飛ばし読みや斜め読みは避けてください。
再読で重要なポイントだけ読み直す、好きな場面を振り返るなどはあるかもしれませんが、初読では全部を読むことで理解を深めましょう。
繰り返し同じ本を読む
一度だけでなく、繰り返し同じ本を読むことで、1回目に読み飛ばしてしまった大事な言葉や内容に改めて気づく可能性が出てきます。
また、内容をより理解できるようになり、何度も読むうちに新しい視点で読めるようになるかもしれません。
物語の場合は間を空けることで新鮮な気持ちで読めるというメリットもありますが、時間が経つと人間の記憶は薄れてしまうため、知識を定着させる目的ならば、なるべく早くの再読をおすすめします。
最後に読書の感想を書く習慣をつける
本を読んでインプットした知識を、感想を書くことでアウトプットしましょう。
メモを取るのを前述でおすすめしていますが、そのメモを元に内容を思い出しながら感想をまとめてください。
感想を書くという行動は、曖昧な部分があったら確認するためにまた本を開いて読み直すなど、本の内容に何度も触れることにもつながります。
重要な箇所や疑問などを書き出し、自分の意見や感じたことを文章で表現すると、頭の中にだけあった内容が整理されて記憶に残りやすくなるのです。
後から感想を読むと、書いたときの気持ちや得た知識がわかりやすく、すぐに思い出せるでしょう。
また、他の人に本を紹介したり、内容について話すのもおすすめです。
理解していなかった部分に気づいたり、自分と違った感想が聞けて驚きがあったり、知識の積み上げに役立ちます。
読書をするメリット
読書はおすすめです、と言われても、具体的にどんな効果があるのか疑問に思うかもしれません。
国語力が上がる他にもメリットはたくさんあります。
読書のメリットを知れば、苦手だった人も挑戦してみたくなるでしょう。
ここでは具体的な読書のメリットについて解説します。
語彙力が上がる
語彙力とは、知っている言葉を増やし、使いこなす力です。
本を読むと多くの言葉が目に入り、自然と言葉を覚えられます。
知らない言葉や漢字を調べたり、日常で使わない文章やことわざなどに触れたり、読書によって新しい言葉や表現を知る機会が増えるでしょう。
人とのコミュニケーションが苦手だったり、話す内容に困ったり、そんなときも語彙力が上がると表現の幅が広がり、自分の気持ちを言葉に表せるようになります。
一度で身につけるのは難しいものですが、繰り返し本を読むと語彙力の向上につながります。
多くの本を読むことで少しずつ語彙が増えていくため、読書を続けるモチベーションにもなるでしょう。
文章力がつく
さまざまな本を読むことで、多くの文章に触れられます。
本に書かれている文章には、知らなかった表現や惹きつけられる言い回しが含まれているでしょう。
文章力をつけるためには、ジャンルにこだわらずいろいろな本を読むのをおすすめします。
古典や時代小説から、逆に新鮮な表現を学べるかもしれません。
エッセイなどから、日常で使える言葉を知れる可能性もあります。
ビジネス書では、仕事に活かせる文章を見つけることもあるでしょう。
語彙力と同様に、文章力がつくことで表現の方法が豊かになって、他の人とのコミュニケーションがしやすくなる効果も期待できます。
また、感想文や論文などを書くときにも、書きたいことを的確に表現できるようになるため、文章力がついたと実感できます。
想像力が働く
本の中でも小説などの物語では、想像力を働かせる練習ができます。
文章から登場人物がどんな姿なのか、どんな表情でセリフを言ったのか、風景を思い浮かべたり、そのときどんな気持ちだったのだろうと想像したり、次はどんな展開になるのかを予想したりと、想像力を働かせながら読むことができるからです。
本に書かれた文章や言葉からイメージを膨らませて想像しながら本を読むことで、登場人物になりきる追体験をして、物語の中に入り込めるくらいの想像力を持てたら、もっと読書を楽しめるでしょう。
また、他のジャンルでも、著者が何を伝えたかったのかを想像して理解しようとする力を育てることも期待できます。
読書によって自然と想像力が働くようになると、相手の言葉から気持ちを考えられるようになったり、学校で先生が何を教えようとしているのかを推測したり、日常生活でも役立つでしょう。
アイデアが沸く
本には自分にはない考え方や感情、表現がたくさん詰まっています。
未体験の事柄を想像で体験することもできるでしょう。
過去の人物や歴史、これからの未来につながる知識を得ることもできます。
読書でいろいろな視点や価値観に触れることにより、新しいアイデアが沸いて、今までと違った人生が拓ける可能性が出てくるかもしれません。
自分が経験できることには限界があります。
本を読んで自分の世界を広げるきっかけを掴み、アイデアのヒントにしてください。
話題の1つになる
得た知識を人に話したり、SNSで発信したり、読書は話題の1つとしても役立ちます。
新しく知った知識が話題になって、意見交換ができるかもしれません。
本そのものの感想について話題にして同じ感性の仲間と出会えたり、本を読んだ感想や意見をSNSや読書アプリで発信したら新しい解釈を聞けたり、交流が広がる可能性もあります。
友人などとおすすめの本について語れるのは、読書の醍醐味です。
本を読んで知識を増やし、話題が豊富で楽しく会話ができるようになりましょう。
めの言葉にすると、定型ではない自分らしさを出せる読書感想文に仕上がります。
ストレス解消になる
読書にはストレス解消の効果もあります。
本を読む行為自体にリラックス効果があり、気分を切り替える手段に有効です。
本の世界に没頭することにより、現実では得られない経験ができて、疲れた気持ちをリフレッシュできます。
泣きたいときにはこの本を読む!など、気持ちをコントロールするのにも役立ちます。
朝に時間を決めて本を読み1日の始まりに勢いをつけたり、寝る前に短い話をひとつだけ読んで、穏やかな眠りにつくのもいいでしょう。
ただし、のめり込みすぎて興奮してしまうようでは逆に眠れなくなるため、読む本は内容に注意してください。
集中力が上がる
内容を理解しようと本を読むと、自然と読書に集中します。
続きが気になる本や、好きなテーマの本、登場人物に思い入れしやすい本の場合は、周りの音が聞こえないくらい集中することもあるでしょう。
本によって度合いは違うかもしれませんが、読書を続けることで本の中に入り込みやすくなります。
鍛えられた集中力は、日常生活でも大いに役立つ力になるため、勉強やスポーツ、仕事にも必要な集中力を読書で鍛えてください。
情報収集に役立つ
「情報収集ならネットで検索すればいいのでは?」と思うかもしれませんが、真偽が確かなのか確証がないものも含まれているため、情報の信頼度は本の方が高いです。
本からはいろいろな情報が得られ、知りたい事柄の関連情報も読めるメリットがあります。
目次に目を通すだけでも情報量が多く、欲しい情報以外にも興味が出てきて、結果的にその本の知識を全部吸収できるかもしれません。
ページをめくれば自然に他の情報も目に入るため、さまざまな知識が増えることにもつながるでしょう。
視野が広がる
本を読むことで、自分になかった考えや価値観を知って視野が広がるきっかけになります。
例えば、歴史が苦手だったのに、偉人の伝記を読んだらその時代の出来事を知りたくなったなど、興味を持てることもあるでしょう。
否定的だった考えが肯定的になって、他に目が向くようになる可能性もあります。
作者の解釈が自分と違ったらなぜだろうと考えて思考が深まったり、小説の登場人物の捉え方をかっこいいと感じて自分もこうなりたいと憧れたり、今までの生活が変わるかもしれません。
いろいろな考えや価値観を受け入れて、さらに視野を広げられれば、人生が豊かになります。
知識をさらに深めるには読書アプリがおすすめ!
本を読んで知識を深めるツールとして、読書アプリがおすすめです。
さまざまな機能がある読書アプリですが、特に役立つ機能を紹介します。
メモを取りながら読書できる
ほとんどの読書アプリには、メモや感想を書ける機能があります。
本を読みながら心が揺れた言葉を残したり、章ごとに感想を書いたり、自分次第で自由に書き込みできる機能です。
公開と非公開が選べるアプリもあり、読みながら非公開でメモして、読後に感想を公開するなどの使い分けもできます。
気になる箇所を掘り下げて詳しく分析できるアプリや、自由に文字数無制限でメモできるアプリなどそれぞれ特徴があるため、やりたい方法ができるアプリを選んでください。
本の検索が容易
次に何を読もうか迷ったときも、読書アプリが便利です。
タイトルや著者名でダイレクトに検索できるのはもちろん、キーワードで幅広く検索することもできます。
知識を深めたいジャンルをキーワード検索すれば、いろいろな本と出会えるでしょう。
また、他のユーザーが登録した本、感想を書いて投稿した本も検索できるため、新しい本を見つけるきっかけになります。
気になる本は『読みたい本』として登録して、購入の参考にするという使い方もできます。
自分の読んだ本をデータ化できる
自分が持っている本を把握したい人には、ぜひアプリを使ってみてほしいです。
大量の本をバーコードでスキャンするだけで登録できて、どんな本を読んだかを一覧で見ることができます。
分類機能も豊富で、好みの分け方で本棚を作れたり、読み終わった本、これから読みたい本での表示ができたり、本棚の検索も可能です。
また、グラフ化も自動でされるため、ほとんどのアプリで今月読んだ本が何冊かわかり、アプリによってはページ数や金額が表示できるものもあります。
読書傾向の把握も目で見てわかって、著者やジャンルの偏りに気付いて新しい分野に目を向けようと思うきっかけにもなるでしょう。
まとめ
本からはたくさんの情報や知らなかった経験、新しい視野を広げるチャンスなど、さまざまな知識が詰まっています。
苦手かもと敬遠せずにどんどん挑戦してみれば、日常生活やこれからの学びに役立つでしょう。
読書で知識を増やすコツと読書のメリットを知り、読書アプリを活用して自分の世界が広がる可能性を見つけてください。
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