読書中には多かれ少なかれ、本や文章に感想や意見など何かを感じるでしょう。
感想と言えば、学生の時によくあった宿題「読書感想文」をイメージするとわかりやすいかもしれません。
自分以外の誰かに発表するかは別として、上手な感想を書けたらいいと思いませんか?
本を読んで感じたこと、心に残った文章、本に対する意見など、的確な言葉で表すには、意識するポイントがあります。
原稿用紙に手書きで、というのも昔ながらで良いですが、アプリを利用してみてはいかがでしょうか。
読書をもっと楽しめるアプリが多く登場している今、アプリで感想を書くメリットも多くあります。
この記事では、本の感想の書き方からアプリを使用するメリット、おすすめのアプリを詳しく紹介します。
本の感想はどう書く
本を読んで『面白かった』『ためになった』など、感想を一言で表すのは簡単です。
しかし、それでは後から思い返したとき、どこがどう面白かったのか、ためになったのか自分でも思い出せないかもしれません。
しかし、どのように感想を書けば良いのかと、難しく考えなくてもいいのです。
押さえるべきポイントを知っていれば、自分にも他人にもわかりやすく、本の魅力が伝わる感想が書けるようになります。
読みながら感想をメモしておく
読書後に感想を書くのを前提にするならば、以下の項目をメモしながら本を読みましょう。
- 印象的だった文や場面、惹かれたセリフなど
- 重要だと感じたこと
- 気付いたこと、ためになったと感じたこと
- 疑問に思ったところ
- 好きな(苦手な)登場人物や場面 など
箇条書きでもある程度の感想や意見を書いておいても、やりやすい方法で構いません。
もしメモを取るのが面倒で続かなければ、付箋を貼ったり紙を挟んだり、購入した本なら線を引く方法もあります。
その本を読んで何を感じたのか、言葉にしやすい箇所を抜き出してみます。
『なぜそう思ったのか』までメモしておくと、読んだ瞬間の感情が思い出しやすくなるでしょう。
長々と書く必要はなく、簡潔にポイントだけメモを取ると、感想を書くときに役立ちます。
また、1回目は読書に集中したいという人は、2回目に時間をかけてメモを取るのも良いでしょう。
重要なことや書きたいことをある程度決める
メモの中から『このことについて書きたい』と思えるものを決めましょう。
漠然と本全体の感想を書こうとすると、考えがあちこちに飛んでしまいがちです。
その結果、まとまりがなく何が言いたいのかわからない感想になってしまいます。
まずは、感想や意見を書きたいと思える箇所を決めるのがおすすめです。
決めた事柄がテーマとなり、それを中心に感想文を組み立てると書きやすくなります。
内容に関する意見を考える
無意識で『自分ならこうする』『そうそう、こうなる』などの意見が頭に浮かぶことはあるのではないでしょうか。
本を読みながら意見を考える行為を、意識的に行ってください。
肯定して考えを補足したり、否定して違う意見を述べたり、文章や場面、セリフに感じるものは人それぞれです。
他人が書いた本ですから、いろいろな捉え方があるのは当然で、感想や意見も一人ひとり違います。
大事なのは、自分の感じた気持ちを言葉にして、考えを明確に表すことです。
心が動いた原因を考える
感動した、と一言で言っても、なぜかと理由を聞かれると答えに困ってしまうかもしれません。
そこで、きちんと『なぜ心が動いたか』を考えてみましょう。
意外性に驚いた、未知の事柄に感心した、疑問を感じて引っ掛かった、幸せな展開に嬉しくなった、同情して悲しくなったなど、どうしてなのか原因を探ると自分の感じた気持ちが把握できます。
心が動いた理由が書かれた感想は人に気持ちが伝わりやすく、共感を得られたり違う意見をもらえたりと、交流が広がる可能性も高まるでしょう。
選んだ理由を書く
本を選ぶ理由はさまざまですが、どうしてこの本を選んだかを明確にしてみると、読書傾向も明らかになります。
例えば、以下のような理由が挙げられます。
- 著者が好き
- テーマが気になった
- 知りたいことがタイトルにあった
- 表紙が素敵だった
本を選んだ理由は、些細なことでいいのです。
書店で手に取ったのは、ネットで目についたのは、どうしてなのか問いかけてみてください。
必ず何かの理由があるはずです。
そして、最初の印象と読み終わったときの印象で何かが変わったかも考えましょう。
『この著者の今までと作風が違って新しい発見だった』、『表紙に惹かれたが内容も雰囲気に合っていて満足した』など、選んだ理由からも感想が生まれます。
本の感想をアプリで管理するメリット
本の感想を残すとき、アプリを利用してみてはいかがでしょうか。
アプリには感想を書くだけではなく、さまざまなメリットがあります。
ここでは代表的なメリットを紹介します。
本をアプリ内で整理できる
読んだ本のバーコードをスキャンするだけで、本の情報が登録できます。
蔵書数が多くなるほど管理が大変になりますが、どんな本を読んだか忘れがちな人はぜひアプリを使ってみてください。
分類方法を自分で決められて、自宅の本棚のように整理できます。
本にタグ付けできるアプリもあり、いつでも自由に本棚内を検索できて目当ての本を探せます。
これから読みたい本、読み終わった本などの状態ごとに分けて表示もできるため、感想を書く予定の本がひと目でわかり便利です。
感想を共有できる
アプリによっては、感想を共有できる機能があります。
全体の感想や評価、文章に対しての考察など、共有できる対象はさまざまです。
感想にコメントやリアクションができる機能もあり、他のユーザーと交流するきっかけになります。
自分の感じたことを他の人がどう思ったか反応があると、感想を書く楽しみにつながるでしょう。
また、他のユーザーが書いた感想を読むと、違った視点に感動したり、次の本を選ぶ参考になったり、共有により読書の幅が広がります。
重複購入を減らせる
本を登録すると一覧の他に、著者名やシリーズごと、ジャンルごとなどに分けられて表示されます。
書店で本を探しているときアプリを見れば、『この巻は持っているかわからない』、『同じような本があった気がする』などによって購入を迷うことがなくなるでしょう。
検索で出てきた結果に登録済みか表示されるアプリもあり、ネットでの購入も重複を減らせるのもメリットです。
本の管理をアプリに任せると、読書に集中できます。
本の感想をまとめるおすすめのアプリ7選
感想が書けるアプリはさまざまな種類があり、アプリごとに特徴があります。
できることとやりたいことが合っているかを知って、楽しく感想を書けるアプリを見つけましょう。
行間知読書
気になる一文をとことん掘り下げて、感想や考察を書き込めるのが特徴のアプリです。
行間にどんなことを感じて何を閃いたのか細かく書けて、単なる感想だけでなくより深く内容を理解できます。
ページ数や冒頭文を入力して、行間への考察を書き込む『行間知メモ』は公開と非公開が選べて、公開の場合は他のユーザーへ共有されるため、新しい視点に気づくきっかけになるでしょう。
読了メモが別にあり、書式が自由な上に3000字の大容量で、感想もたっぷり書けます。
音声入力が使えて、読書中でも手軽に書けて閃きを逃しません。
本棚からの検索では、タイトルや著者名の他に、読みたい、読書中などのステータス検索や、自分で付けた読後の分類や評価での検索もできます。
ビジネス書や自己啓発本などを読むことが多く、内容を考察して理解したい探求タイプの人に向いているアプリです。
読書管理ビブリア
本の管理がシンプルにできて、操作が簡単なアプリです。
メモと感想が別々に書けるため、読書中に気になったところをメモして、読み終わってからゆっくり感想を書く使い方ができます。
日時とページ番号の入力補助があり、日付を入れながらメモや感想が書けて便利です。
電波が届かない場所でもオフラインでメモや感想を書けるため、場所を選ばず読書ができてストレスを感じません。
読書ペースを確認しやすいグラフでは、冊数の他にメモと感想の文字数も表示され、感想を書くモチベーションアップにつながるでしょう。
友人に本をおすすめしたいときにはSNSを利用して簡単に本の情報を共有できます。
また、他のアプリ(ブクログ・読書メーター)との連携もできて、本の詳細や他のユーザーの感想のシェアも簡単です。
見た目も操作もシンプルで簡単に、でも必要なときに情報を共有したい人におすすめします。
読書管理ブクログ
本の管理に関して欲しいと思う機能がすべて揃っている、機能満載のアプリです。
他のユーザーに共有できる『感想』には、コメントやリアクションができるため、交流の場にもなり楽しんで読書を続けられるでしょう。
感想の中でもネタバレはワンクッションおかれていて、見るか我慢するかを選べるようになっているため、読書の楽しみを奪わない工夫がされています。
気になる文章を残せる『フレーズ』と『読書メモ』は非公開で、自分だけの感想を書き込めます。
『再読記録』という、読み返して改めて感じたことを記録できる機能もあり、一度の感想で終わらず再読でも感想を書く機会を得られるのは嬉しい機能です。
『ダッシュボード』という自分の記録が見られるページでは、読書記録のグラフの他に、著者の登録数なども確認できて読書傾向がひと目でわかります。
また、新刊情報やランキングなども豊富で、次に読みたい本が見つけやすく、新しい本との出会いが楽しめます。
感想を書ける場を使い分けできて、共有して他のユーザーと交流したり、おすすめ本を探しやすかったり、自分以外の視点から刺激を受けて読書の幅を広げたい人に向いているアプリです。
読書メーター
読書のデータがグラフで表示されて見やすく管理でき、感想だけでなくつぶやきも投稿できるアプリです。
冊数の他にページ数もグラフ化されて、読書量の把握がしやすく目標設定をして日々の読書の励みにできます。
『相性』機能が特徴で、登録した本を元に読書傾向が似ている他のユーザーとの相性と最近読んだ本が見れて、趣味の合う相手と本の紹介をしあって新しい本との出会いがあるかもしれません。
感想は共有されてネタバレ設定もでき、共感してくれた人からのリアクションがもらえます。
他の人の感想を読むことで、自分にはない視点や発想からより深く本を理解したり違った感動を得られるでしょう。
また、つぶやき機能では本の感想だけでなく日常のつぶやきもできて、SNSのように読書仲間とつながれます。
読書の記録をグラフ化で確認したい、感想を共有して他のユーザーと繋がりたい人におすすめのアプリです。
蔵書マネージャー
大量の本の管理がしやすい無制限のフォルダー作成ができるアプリです。
著者別やジャンルごとにフォルダー設定できるのはもちろん、フォルダーの中にサブフォルダーを作って階層分けができるため、シリーズをまとめるなど好みの分類ができます。
本の並び順を自由に入れ替えて設定することにより、見やすく整理できます。
バーコードスキャンが連続でできて、本の登録が素早く済むのが便利です。
検索すると登録されているという表示が出て、登録していない・読んでいない本がひと目でわかります。
感想はメモ欄に記録でき、メモ内容で検索も可能なため、自分仕様のテンプレートを作って感想を書けば、内容ごとに表示することが可能です。
購入管理のページでは月ごとの購入冊数と金額が表示され、本にどれくらいの金額をかけているかわかって、今後の購入計画を立てる際に役立ちます。
感想を書きたいが本がどこにあるのかわからないくらい蔵書が多い、自分の好みで本棚を仕分けて自由に検索したいなど、蔵書管理を中心にしたい人向けのアプリです。
Libra Mate
シリーズ物を自動でまとめてくれる機能が特徴のアプリです。
本を登録すると、巻数の多いコミックや長く続く小説などのシリーズが自動で判定されてまとめて表示されます。
シリーズとして登録すると新刊情報が届き、巻数抜けや新刊の買い忘れを防げるのは嬉しい機能です。
Google Spreadsheetへの連携で公開範囲を指定して、一覧で管理することもできます。
また、専用の「Libra Mate Bookshelves」というwebサイトで本棚と書評などを公開できますが、URLを知らせて特定の本棚を公開する仕様で、自由に他のユーザーの本棚を見たりコメントしたりはできません。
読書メモと書評を別で書き込めるため、読書メモは自分だけの感想を書き、書評は公開する用など使い分けて利用してください。
SNSで本棚のURLを知らせておすすめ本を紹介したり、個人的なスペースの蔵書を公開するツールにするなどの使い方をしたい人に便利なアプリです。
My読書ノート
図書館との連携が特徴のアプリです。
よく利用する図書館をあらかじめ登録しておけば、読みたい本を検索すると蔵書があるかだけでなく貸出中かまでひと目でわかります。
近くの図書館になくても取り寄せ予約ができるため、自分で探す手間や労力が必要ありません。
また、予約日と返却日を設定できて、忘れないよう返却の通知ができる機能が助かります。
もちろん自分で購入した本も登録可能で、借りた本と合わせて分類も自分でカテゴリー設定ができて見やすく管理できます。
感想はノートというページに書けて、文字数制限もなく自由に感じたことを記録できますが、共有機能はありません。
他に読了日や評価も付けられて、読書の記録を残すには十分な機能が揃っています。
ブクログや読書メーターなど他のアプリとの連携が可能で、共有したい場合は連携して活用してください。
自分で購入する以外に図書館で借りることが多い人に便利で、おすすめしたいアプリです。
まとめ
感想を書くためには、本から受けた情報をもとにポイントを押さえましょう。
いきなり書き始めると何が重要なのかわかりづらくなるため、メモを取りながら内容を整理すると取りかかりやすくなります。
始めは難しく悩むかもしれませんが、感想を書くのが楽しいと感じてきたら、続けてみてください。
アプリを活用して感想を書いたら、今後の読書生活がもっと楽しく充実したものになるでしょう。
読書管理アプリ『行間知読書』は、行間に感じた閃きや考察を残すのに最適なアプリです。
読書しながら音声入力もできる『行間知読書』で、自分の気づきを公開したり、他のユーザーからの刺激を受けたり、読書への興味を広げましょう。
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