読書好きな人は本を読む量も多くなりがちですが、今まで読んだ本の内容を全て覚えている人は少数かもしれません。
せっかく本を読んだのだから、読書ノートという方法で読んだ本や内容も記録してはいかがでしょうか。
手書きでノートに記入する方法もありますが、アプリを利用すると簡単に読書の記録を付けやすく、気軽に続けていけます。
この記事では、読書ノートアプリを使用するメリットや選び方のコツ、おすすめアプリを紹介します。
読書ノートとは
読んだ本の記録を残すのが、読書ノートです。
形式はさまざまで、あらすじや感想をざっくりと書いたり、心に残る文章を抜き出したり、本に影響を受けてこれからの行動を変える決意をしたり、自由に記入します。
何を書くかは人それぞれですが、続けていくと本を無意識に選んでいた人も読書傾向がわかってより一層読書が楽しめます。
読書ノートにその本を選んだ目的を書いてから読み進め、読了後に目的が達成されたか、思いがけない視点に驚かされたなどの気づきを書くのも良いでしょう。
一冊の本と深く向き合い、読んだ瞬間の感動や気持ちの変化の記憶を書き留めて、後から振り返る楽しみも得られます。
さらに、必要な情報がどの本に書いてあったかを見つけ出す手段としても使えて、独自のインデックスとも言えるかもしれません。
参考文献をメモして後から探すヒントにしたり、興味を持った事柄を箇条書きにして挑戦してみたりするなど、読書ノートを書くだけでなく次の読書やその後の行動の指針にする活用方法もあります。
読書ノートをアプリで使用するメリット
アプリを使用する1番のメリットは、手軽さです。
いつも手元にある端末で、思いついたときにどこでも気軽に読書ノートが書けたら、ハードルが低くなり続けていくモチベーションになります。
ここでは手軽さ以外にもたくさんある、アプリを使用するメリットを紹介していきます。
本を傷めずに保管できる
マーカーを引いたり、端を折ったり、書き込みをしたりと直接本に記録するやり方もありますが、当然本を傷めてしまいます。
図書館や人から借りた本の場合は、そんなことをしてはいけません。
粘着力の弱い付箋を軽く貼る程度なら問題ないですが、剝がすときには気を遣います。
このような悩みを解決できるのが、読書ノートアプリです。
文章を抜き出して記入し、感想や考察を書くのも簡単にできて本も傷めません。
借りた場合だけではなく、自分の大切な本を綺麗に保管したい人にも、アプリの使用をおすすめします。
すぐに検索ができる
アプリに本を登録すると、情報が全て入力されます。
気になって購入前に登録だけした本をその場で注文できたり、関連本や新刊も表示されて情報が手に入りやすくなったります。
さらに、著者名から作品を探せるため、好きな作家を登録しておけば新刊情報が早く手に入ります。
また、タイトルがわからなくてもキーワード検索ができるアプリもあり、表紙や出版社も確認できて間違い購入も防げるでしょう。
同じ本を読んだ他のユーザーの感想を読むことができて、自分と違う視点に気付いたり、その人が読んだ他の本に興味を持ったり、交流ができるアプリもあります。
インプットした内容をアウトプットできる
本からの情報を頭にインプットして、その情報を読書ノートアプリにアウトプットすると、記憶が定着しやすくなります。
自分の中でかみ砕いて理解した事柄を、自分の言葉で文章にすることで、より本からの学びが身になるということです。
ノートに手書きとなると、場所や時間が限定され、ゆっくりと時間を取れないと後回しになりがちです。
アプリならば、どこでも手軽にアウトプット作業ができるでしょう。
手書きが得意ではない人に向いている
手書きには手書きの楽しさがありますが、得意ではない人にとってはハードルが高いとも言えます。
本を読み終わってもなかなかその気にならず、読書ノートを続けられないのは本末転倒です。
アプリはダウンロードさえすれば誰でも同じように利用できるため、字に自信がない、レイアウトのセンスが不安などの悩みも生まれません。
場所を選ばず、移動中や待ち時間にも少しずつ進められて手軽に記録をつけたい人にはおすすめです。
データとして出力できる
読書ノートの内容をまとめたり他に移動したいとき、紙のノートに書いた場合、コピーするか切り取るなどの方法しかありません。
アプリならば『このジャンルの本をまとめたい』と思ったら、すぐにまとめることができます。
また、他の人におすすめしたいときにデータを送ったり、紙に出力して渡すのも簡単です。
シリーズ物の感想をコピペしてまとめ、始めから並べてみるのも面白いかもしれません。
読書ノートアプリの選び方
読書ノートアプリは、どのように選べばいいのでしょうか。
重視するポイントによって、注目する箇所は変わってきます。
まずは機能を把握して、欲しい機能を見つけましょう。
使いやすいアプリはそれぞれ違いますが、自分に合っていると思えるアプリを選ぶ基準を紹介します。
どんな機能があるか
読書ノートに使えるアプリにある機能は以下のようなものがあります。
- バーコードスキャンで登録できる
- 本の分類ができる
- 月別などでグラフが表示される
- 新刊情報が通知される
- 本の評価ができる
- 感想やメモが書ける
- 他のユーザーと共有や交流ができる
この他にもアプリによってさまざまな特徴があり、感想に特化したアプリや細かい分類ができるアプリなどもあります。
求めている機能を考えてみて、それを基準に探してみましょう。
操作しやすい
何をしたいかによって選ぶアプリも違いますが、共通して選ぶ条件として、操作性があります。
動作がスムーズにいかない、使いたい機能がどこにあるのかわからないなどのストレスを感じてしまうと、読書の記録を続けるのも難しくなってしまいます。
自分にとって使いやすく操作もしやすいと思えるアプリを選び、無理なく読書ノートを続けていきましょう。
好みのデザイン
テーマカラーやレイアウトなど、直感で好みだと思うアプリを選ぶのもひとつの方法です。
シンプルな見た目がいい、分類された本がひと目で見れる方がいいなど、自分の好みを基準として選ぶのもいいでしょう。
例えば、表紙が並ぶのを眺めるのが好きな人や、リスト形式の方が落ち着く人、そもそも感想だけ書きたい人などさまざまです。
使いたい機能と好みのデザインのアプリを探して、選んでみてください。
読書ノートにおすすめのアプリ5選
実際に読書ノートを書くには、どんなアプリがあるのでしょうか。
たくさんの種類があり、機能やデザインもさまざまです。
厳選したおすすめのアプリ5選を、特徴と共に紹介していきます。
行間知読書
一文を深く掘り下げて感想を共有できる、新感覚のアプリです。
『行間知』という言葉通り、行間に何を感じたかを詳しく分析したり、自分の考察を書き込んだり、客観的な評価をして他のユーザーと共有できます。
視点や抽象化を選択できて、行間から受けた印象などを自身で文章化するだけよりも、はっきり輪郭のある考えへと形作れます。
同じ本を読んでいなくてもコメントが表示されるため、知らなかった本や言葉を見つけハッとして学ぶこともあるかもしれません。
直接のコメントはできませんが、他の人のメモにリアクションはできます。
自分の意見や考察がどう捉えられるかがわかり、新しい視点を持てる可能性も出てきそうです。
本は画面上から楽天ブックスで購入できて、興味を持ったらすぐに手に入れられます。
メモは音声で入力できて、本を読みながら手軽に使えるアプリです。
Readee
楽天の運営によるアプリで、楽天ブックスやKoboとも連携していて購入した本が自動で反映される、楽天ユーザーに人気のアプリです。
カテゴリ分けだけでなく階層設定ができて、好みやわかりやすい分類を自由に設定することにより、オリジナルの本棚が作れて共有もできるのが特徴です。
メモには写真の投稿もできるため、本を読んでいた瞬間の思い出を一緒に記録するのも楽しみ方の一つでしょう。
公開できるレビューと非公開のメモ機能があり、共有したい感想やおすすめ文などはレビューへ、自分だけの感想やネタバレになるか心配な部分などはメモ機能へと使い分けできます。
本の評価を付けておくと、数年後に読み返した本の評価の変化を楽しむなどにも役立ちます。
新刊情報や人気ランキングも充実していて、今まで手に取らなかった本と出会える可能性が高まるかもしれません。
書店員レビューがあるのも特徴で、実際に本に触れている書店員のおすすめ本などが紹介されているため、違ったジャンルにチャレンジするチャンスです。
My読書ノート
図書館との連携が特徴のアプリです。
近くの図書館を登録しておき読みたい本を検索すると、図書館に蔵書があるか、今現在貸出されているかまでを一括で確認できます。
図書館サイトともリンクしているため、そのまま他の図書館から取り寄せてもらう手続きもできるようになっていて、探し回る手間や時間を節約できます。
借りた日を登録すると時間を指定した返却日のリマインド通知が届き、返却を忘れるのも防げて便利です。
ノートに感想などを自由に書けて、評価をすることもできるため、自分だけの読書記録がつけられます。
月ごとに冊数目標を設定して、達成したかを目で見れるのも読書週間を続けやすい機能です。
テーマカラーを変更できて好みの色にできるのも、アプリを開く楽しみからモチベーションアップに繋がります。
読書管理ブクログ
読書管理機能が充実しているのがブクログです。
自分でカテゴリを作って分類できて好みの本棚が作れるため、細かく分類したい人にも、ざっくりでいい人にも対応できます。
レビューに文字数制限がないのが嬉しい機能で、感情移入してうっかり感想が長くなっても安心です。
あらすじだけでなく詳細な感想はネタバレになりがちですが、それを防げる非公開設定もできます。
また、読書の振り返りに便利なグラフも豊富で、月別の冊数表示はもちろん、目標設定をすると目に見えて達成感を得られます。
読書にかかる日数をカウントできる機能は読書のペースを掴みやすく、読み進め方の目安になるでしょう。
読書管理に関する基本的な機能が揃っているため、詳細な記録を付けたい人に向いています。
読書メーター
読書量を把握できるグラフが充実しているのに加え、他のユーザーとの交流がしやすいアプリです。
冊数だけではなくページ数も記録され、グラフで視覚的に読書量を見れて、読書へのモチベーションや達成感を得られます。
読みたい本、積読本、読んでる本、読んだ本のステータス状態ごとに本棚が管理され、新刊の買い忘れやシリーズの買い漏れを防ぐのに便利です。
本のレビューを投稿して他のユーザーと共有するために、「共読」という機能があります。
他の人が書いた感想を見てリアクションをし合えて、同じ感性の仲間と交流のきっかけになるかもしれません。
特徴的な「相性」機能により、自分の読書データを元に他のユーザーとの相性を知れたり、読んでいる本を閲覧できたり、読書の幅を広げることに繋がるでしょう。
相性が良いと感性が似ているため、面白いと感じる本も似ています。
読書傾向が合っていると感じたユーザーをお気に入りに登録して、気になる本を見つける楽しみが生まれます。
まとめ
読み始めた日と読み終わった日を書いておくと、自分の読書ペースを知ることにもなり、今月はあと何冊読めそうだとの予測も立てやすくなります。
また、日付が入っていると、当時どんなジャンルの本を多く読んでいたかがわかり、自分が何を求めていたか振り返ることもできるでしょう。
読書できていない日は、忙しかったのか、気持ちの余裕がなかったのかなど、日記代わりに思い出すこともできるかもしれません。
あらすじ
本の内容を要約し、見ただけで本の内容を思い出せるようにあらすじを書きましょう。
自分なりの言葉で表現する練習にもなります。
後から読み返したとき、また読みたいと思える気持ちになるようなあらすじが書けると、読書ノートを付けるのが楽しくなります。
長く書く必要はなく、イラストや図などを活用してみて、続けられる工夫をしてみましょう。
感想や意見
読書ノートを書くなら、ぜひ感想や意見を書いてみてください。
全体の感想でも、一文を深く掘り下げて考察を書いてみても、自由です。
その本を読んで何を思ったのか、何を得られたのか、手に取った時の目的は達成されたのか、自分自身の記録となります。
ただぼんやりと頭に浮かんだ感想を文字にして書こうと思うだけでも、脳が刺激されて頭の中が整理されるでしょう。
読書ノートは自分の感じたことをそのまま記入するもので良いのです。
まとめ
読書ノートアプリは、やりたいこととできることを調べ、自分に合ったアプリを選びましょう。
読書量を把握する目的ならグラフが見やすいかを重視したり、本棚を細かく整理したいなら分類機能の充実を選んだり、感想や意見を掘り下げたいならメモやコメント機能に特化しているアプリにしたり、使いやすいと感じるものは人それぞれです。
読書には知識を学ぶ喜びはもちろん、新しい発見や知らなかった感情など、心を揺さぶるような経験が得られます。
アプリを利用するメリットの手軽さを駆使して、読書がもっと楽しくて続けたくなる読書ノートを付けてみてください。
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