読書の記録やデータ化が可能な読書管理アプリ(読書記録アプリ)には、便利な「本棚共有機能」があります。
読書は一人でも十分楽しめるものですが、他の誰かと自分の本棚を共有すれば、感想を共有したり、新しい本との出会いを楽しんだり、読書体験をこれまで以上に豊かなものにできるでしょう。
この記事では、本棚を共有するメリットや、本棚やメモの共有ができるおすすめの読書管理アプリを紹介します。
あなたの読書生活をより充実させる最適なアプリが、きっと見つかるはずです。ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
本棚共有をすることのメリット
アプリで管理している本棚やメモを誰かと共有することで、読書体験をより豊かにできます。単に本を読むだけでなく、読書を通じて得られる価値が何倍にも膨らむのです。
主なメリットは以下の通りです。
- 書評を共有できる
- モチベーションがアップする
- コミュニケーションの機会が増える
- コレクションが溜まっていく
- 会話のネタが増える
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
書評を共有できる
アプリで本棚を共有することの大きな魅力が、読んだ本の感想や書評を他の人と共有できる点です。
じっくりと一冊の本と向き合い、自分なりに解釈を深めることも大切ですが、自分一人だけでは解釈や理解にどうしても限界があります。
本によっては「いまいちよくわからなかった」「読後にもやもやした気持ちが残った」と感じることもあるかもしれません。
自分の書評や感想を誰かに共有してフィードバックをもらったり、反対に同じ書籍を読んだ人の書評を共有してもらったりすれば、新しい解釈や刺激が得られ、本の内容をより深く理解することにつながります。
これは、単に一人で頭の中で考えているだけでは得られない効果です。一つの本をさまざまな視点から見ることで、より深く楽しめるでしょう。
モチベーションがアップする
他の人の読書状況を見ることで、「自分も頑張ろう」とモチベーションアップにつながることもメリットです。
他の人の本棚を共有してもらうことで「あの人はこんなに読んでいるんだ」と刺激を受けたり、真似して自分なりの読書目標を設定したりすることで、継続的な読書習慣が身につきやすくなります。
例えば、友人が1ヶ月に5冊の本を読んでいるのを見れば、自分も負けじと読書に励む気持ちが湧いてくるでしょう。
また、読書管理アプリの中には、コミュニティやイベントといった機能を備えたものもあり、他の参加者と一緒に本について情報共有する楽しさを味わえます。
そもそも本棚機能は、誰かと共有しなくてもそれだけでモチベーションアップにつながるものです。
「今月は10冊読破した」「1年で100冊達成」のように自分の読書記録が可視化されることで、一冊の本を読み終えるごとに達成感を味わえます。アプリなので場所も取らず、部屋が散らかることもありません。
コミュニケーションの機会が増える
本の感想を交換したり、おすすめの本を紹介し合ったりすることで、コミュニケーションが活発になることもメリットです。
読書は一見すると孤独な趣味のように思えるかもしれません。しかし、本棚を共有することで、読書を通じた豊かなコミュニケーションが生まれるのです。
例えば、同じ著者の本を好む人とつながり、その著者の新刊について語り合うことができます。
また、自分が感銘を受けた本について書いた感想に共感のコメントがつくかもしれません。そこから会話が広がり、新たな友人ができる可能性もあるでしょう。
コレクションが溜まっていく
本棚を共有することで、好きな本や気になる本のコレクションを作れることも魅力です。
自分の本棚はどうしても自分の好みに偏ってしまいがちですが、他の人とおすすめの本を共有し合えば、今まで触れたこともないようなジャンルや話題の本に出会えるかもしれません。
共有してもらった本の中から気になるものをお気に入りとして登録しておけば、コレクションの中の本を自分が気になるタイミングでチェックできます。
会話のネタが増える
友人や知人、職場などで本棚を共有することで、日常会話の幅が広がります。
自分がまだ読んだことのない本について「この本はどうだった?」と聞いてみたり、反対に相手に「この本はとても興味深かった」と伝えたり、本をきっかけにして自然に会話が引き出されるようになるでしょう。
また、本棚を見れば、興味のある本の傾向や趣味、好きなことなどが見えてきます。趣味や嗜好など、相手を知ることにもつながります。
本は知識の宝庫です。その知識を共有することで、会話がより深く、より興味深いものになっていくでしょう。
本棚・本・読書メモが共有できるおすすめアプリ9選
本棚や本、読書メモが共有できるアプリは数多くありますが、ここでは特におすすめのアプリを9つ厳選して紹介します。
それぞれの特徴を比較して、自分に合ったアプリを見つけてみてください。
行間知読書
出典元:行間知読書
『行間知読書』は、読書体験を深める機能が充実しているアプリです。
行間に閃いた気付きをスマホを使って音声でメモできる「行間知メモ」が特徴で、クラウド上の備忘録に保存されるため、本棚から書籍を引っ張り出さなくてもネット環境さえあればいつでも読み返すことができます。
本棚を共有する機能はないものの、行間知メモをX(旧Twitter)に投稿可能です。
自分の閃きを手間なく簡単に他のユーザーに共有できるため、いいねやコメントといったフィードバックを得ることもできます。
また、行間知読書では同じ書籍を読んでいる他のユーザーの「行間知メモ」も閲覧可能です。他社のコメントを見ることで、自分では気づかなかった解釈に出会えるかもしれません。
読書の質を高めたい人、より深く本を理解したい人におすすめのアプリです。特に、文学作品や哲学書など、解釈に幅がある本を読む人にはぴったりでしょう。
料金
無料
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS、Android
Evernote
出典元:Evernote
『Evernote』は、ノートのように情報を蓄積するアプリで、読書管理はもちろんスケジュール管理やTo-Doリストなどにも活用可能です。
専用の読書管理アプリではないものの、テキスト・画像・音声、PDFなど多彩なコンテンツを保存できる柔軟性があり、読書管理も便利に行えます。
使い方は個人の自由ですが、とにかく簡単に本を管理したい人は、読みたい本をチェックボックスリストにして、読了後チェックを入れる方法がおすすめです。
Evernoteで作成したノートはワークチャット・公開リンク(URL)・メールなど自由な方法で共有できます。
料金
無料(アプリ内課金あり)
バーコードスキャン
–
対応OS
iOS、Android
蔵書マネージャー
出典元:蔵書マネージャー
『蔵書マネージャー』は、蔵書数が多い人に人気のアプリです。
フォルダを無制限に登録できることが大きな特徴で、フォルダ内にはサブフォルダをいくつでも作成できます。
自分の管理しやすいように便利にフォルダ作成&分類できるため、本棚をきれいに管理したい人にもぴったりです。
持っている本がある場合は「登録されています」と教えてくれる便利な検索機能もあり、うっかり本を二度買いしてしまうことを防げます。
本棚をSNSなどで共有する機能はないものの、DropBoxにCSV形式でデータ保管ができるため、誰かに本のリストを共有したいときや、機種移行時にも便利に活用できるでしょう。
料金
無料(アプリ内課金あり)
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS、Android
Libra Mate
出典元:Libra Mate
『Libra Mate』はバーコードスキャンや書籍名や著者名でサッと本の検索や登録ができるアプリです。
小説やコミックのシリーズ作品を自動でまとめてくれる機能が特徴で、続刊の発売も見逃さずにプッシュ通知で教えてくれます。
アプリ内では自分だけのオリジナル本棚を作成でき、さらにWEB上で公開も可能です。他のユーザーと共有して、刺激的な読書体験を楽しみましょう。
料金
無料(アプリ内課金有り)
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS、Android
Readee
出典元:Readee
『Readee』は、購入した本や読みたい本、感想などを記録できる楽天ブックスのアプリです。
楽天ブックスで購入した本が自動でアプリに登録されるため、手間なく読書管理ができます。
また、本棚機能が充実している点もポイントです。自由にアレンジできる自分だけの本棚が最大500棚まで作成でき、友達にも共有できます。
Readeeの本棚共有機能には共有範囲・プライバシー設定など設定可能であるため、こだわった本棚管理をしたい人におすすめです。
料金
無料(アプリ内課金有り)
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS、Android
読書メーター
出典元:読書メーター
『読書メーター』は、毎日読んだ読書量を簡単に記録・管理できるアプリです。
読み終わった本を分類できる本棚機能があり、簡単な操作で自分の見やすいようにカテゴライズできます。
本棚を共有する機能はありませんが、作品ごとの感想やレビューを共有でき、日本中の読書家さんたちとコミュニケーションを取れる点が魅力です。
単に本を共有するだけでなく、コミュニケーションを重視している人にもぴったりでしょう。
料金
無料
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS、Android
読書管理ビブリア
出典元:読書管理ビブリア
『読書管理ビブリア』はシンプルなデザインが特徴の読書管理アプリで、ダークモードにも対応しています。
好きなタイミングでお気に入りの本やメモ、読書データをSNSで他のユーザーと共有できる点が魅力で、気に入った本を友人や知人におすすめしたいときに便利です。
読書データに応じて、とんがり帽子を被った賢者のキャラクターがコメントをしてくれるので、楽しみながらアプリを使い続けられるでしょう。
料金
無料(アプリ内課金有り)
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS
taknal
出典元:taknal
『taknal』は、ユーザー同士がすれ違うことで、お互いのおすすめ本と出会えるユニークなアプリです。
おすすめの本を選び、感想とともに登録すると、すれ違うユーザーと本の共有ができるようになります。
他のユーザーからおすすめされた読みたい本は保存もでき、気になる本を自分の本棚に保存することも可能です。
taknalを使えば、通勤や通学、旅行などの移動中が新しい本と出会うチャンスに変わるでしょう。
自分が普段読まない新しいジャンルの本と出会いたい人、想像もできないような本との出会いを探している人にぴったりです。シンプルかつ直感的な操作性で、毎日手軽に使えます。
料金
無料
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS、Android
読書管理ブクログ
出典元:読書管理ブクログのアプリ
『読書管理ブクログ』は、読書好きに嬉しい機能が揃った読書管理アプリです。
累計本棚登録数2億件を突破する人気を誇り、本棚の作成や評価チェック、感想やレビューの共有などが簡単にできます。
ブクログでは本棚のシェアも可能で、アプリ上で「本棚をシェア」を選択し、シェアしたい場所を選ぶだけですぐに共有可能です。
検索機能が優れている点も魅力で、他のユーザーが作ったブックリストも検索対象になるので、自分に合う本を探したい人にぴったりでしょう。
料金
無料
バーコードスキャン
可能
対応OS
iOS、Android
まとめ
現実の本棚を誰かと共有することは困難ですが、読書管理アプリ上であれば簡単な操作で共有することができます。
本棚や本、読書メモを他の誰かと共有すれば、一人で本を読んでいるだけではできなかった新しい読書体験ができるかもしれません。ぜひ共有機能のアプリを使ってみてはいかがでしょうか。
『行間知読書』では、読書中の閃きや気付きが詰まった読書メモを音声で即座に保存。いつでも閲覧や、SNSでの共有が可能です。
単に本の情報や感想だけでなく、本から得られる深い考察や問題意識までも共有したい人は、ぜひ行間知読書を活用してみてください。
▶行間知読書のダウンロードはコチラから